2020年 ブドウの収穫
2019年 ブドウの収穫
2018年 ブドウの収穫
2017年 ブドウの収穫
2016年 ブドウの収穫
2015年 ブドウの収穫
2014年 ブドウの収穫
2013年 ブドウの収穫
2012年 ブドウの収穫
2011年 ブドウの収穫
2010年 ブドウの収穫

2017年 すばらしい収穫

ブドウの収穫番号53

マウロ・シッリの収穫番号34

2017年は気候変動の影響がもはや誰の目にも明らかになった一年といえるでしょう。少ない降水量と猛暑が、高い丘陵地にあるブドウ畑にとっては特に大きな試練となりました。
樹齢の高いブドウ畑は、長年の間に深くまで成長した根の組織を「Spungone Romagnolo」(スプニョーネ・ロマニョーロ:ロマーニャ地方特有の海洋化石要素を含む凝灰岩)と呼ばれる岩に向かって延ばすことで巧みに対処しました。このようにして微細なエキスを獲得したブドウがワインの品質を保証してくれるとともに、製品の個性・特徴をさらに強めてくれるでしょう。
一方で、樹齢の低いブドウ畑はこの極端な気候に大いに苦しみました。特にその収穫量は、およそ半分にまで落ち込むほどの影響を受けました。
私がブドウの収穫を続けて34年になりますが、8月の一週目に収穫を始めるなどというのは私にとってまったく初めての経験でした。正確には8月8日に収穫を始めたわけですが、これは過去10年間 の平均的な収穫時期と比べると、なんと3週間も早いのです。ただし、1970年代にはサンジョベーゼを10月に収穫していたことを考えれば、過去10年間の収穫時期すら普通ではないということになるのですが。
いずれにしても、こうしたあまり好ましくない状況にありながら、ポジティブな点もいくつかあります。何よりも、ブドウ栽培に最適な地域と優良なブドウ畑であれば、極限の状況にあっても十分に対処できることが証明されました。知識豊かなブドウ栽培農家では農業経営戦略をしっかりと立てることで、品質の保持と農薬の使用を少なく抑えた健康なブドウの確保が可能になりました。こうしたブドウの分析パラメーターは、糖分はもちろん、エキスと酸味も良好なものになっています。
過去10年の収穫は、時に会社の経営状況に影響するほど苦難の多いものでした。その中にあって、CELLI社は未来へと確実に進み続ける体力と知識を獲得してきました。
これらの経験を通して、わが社は2018年から全ブドウ畑を対象に「有機栽培への転換」 プロセスを始めることを決定しました。これがCELLIの新しい挑戦、新しい目標です。
2017年の収穫についての最終的な評価はもちろん春まで待たなければなりませんが、ひと言いわせていただくと、わが社のワインは品質の高いものになるでしょう。残念ながら1ヘクタールあたりの収穫量は激減しました。そのうえで、CELLI社の健全な経営とお客様のご期待との間でバランスのとれた製品価格を維持することに努める次第です。
お客様にご満足いただけるワインを作り続けて半世紀以上、2017年収穫のワインでも決してお客様を裏切ることはないとお約束いたします。

Mauro Sirri マウロ・シッリ